雑記

メンヘラ拗らせ野郎の日記的な

いい子の話

 

空気を読むことが得意だった。

空気を読んで行動できる賢い子だった。

大人たちが何を考えているか手に取るように分かった。

 

 

小学校1年生の夏引っ越しをすることになった。

幼稚園から見知った友だちと離ればなれになるのはさみしかった。

けど両親の前では泣かなかった。

もう変えられない事実だと知っていたからだ。

 

引っ越した先は父方の実家だった。

母と祖父母は仲が良くはなかった。あれだ、嫁姑問題だ。

よく母から愚痴を聞かされた。黙って聞いていた。母の味方のふりをした。

 だっていい子だから。

 

父は夜勤だったり昼勤だったり、仕事に行ってない時間はずっと寝ているような記憶がある。

母は引っ越してから働き始めた。共働きだ。

家に帰っても祖父母と弟、飼い猫しかいなかった。

弟は好き放題した。そのせいか祖父母は弟を嫌っていると感じた。

私はいい子にしていた。でもさみしかった。

 

弟はやんちゃだった。

好き放題した。わがままだった。両親も祖父母も手が付けられなかった。

良い言い方をすると元気があり余っていた。

弟が小学校にあがったとき、弟は放課後学童保育に行くことになった。

私は家からの追放だと思った。母もそう感じ憤っていたようだった。

でもそれはとてもうらやましかった。

家に帰っても祖父母と飼い猫しかいない私は、放課後も学校で遊べる友だちがいることがうらやましかった。

 

小学校5年生のときクラスメイトをいじめていることが母にばれた。

いっぱい叩かれて泣いた。

その後いじめの標的が自分に変わった。母に助けてと言えるはずもなかった。

 だって私いい子じゃないから。

 

高校生になって、次に訪れるのがそう、大学受験だ。

悩む暇もなく進学コースに進んだ。

だってみんな行ってるから。

 

ほんとに大学行きたいのか分からないから、どこの大学行きたいなんて分からなかった。

とりあえず「大学行く」って言っとけば褒められるみたいな。だっていい子だから。

 

結局ぎりっぎりで受かって、別に興味もないのに

「大学に通える」という事実だけが私を動かしてたと思う。

だってそれはいい子がする選択だから。

 

念願の1人暮らしも始めて、それなりに順調に大学生活を始めた。

イベントごとの時さみしくないようにサークルにも入った。

 

 

いい子の選択を続けると割を食うと理解したのはこの頃だった気がする。

主にサークルとグループで作業する講義で。

でも、いい子の選択を続けると割を食うけど褒められる→他者に認められるから自己承認欲が満たされる

みたいな即時的な効果はあったと思う。

 

 

自分の意志がないと気付いたのもこの頃だった気がする。

自分の意志なんかなくても流されて生きていけたのに、

大学内にいる人はみんな夢とか希望とか将来とか持って未来に向かって生きてる

 

というか大学内にも卒業したその先にも未来がある意味無限大に広がってることに

恐怖を覚えてしまった

そのどれも自分で「選択」しないといけない恐怖とも言える?

 

(「自分で選んでると見せかけて実は全部選ばされてる」議論は今はなし)

 

今まで自分で選んでこなかった人間が急に選べる人間になれるはずもなく

大学生活は無事脱落しましたとさ。おしまい。

 

 

 

 

 

だからもういい子はやめよう、って思って

タバコはじめたし、酒も飲むし、✖✖✖✖して儲けたりしたし、

夜更かししてゲームしてみたり、パートナーじゃない男の人と朝まで通話したり

でもでもよく考えてみて?

そのどれも自分にしか迷惑かけてないんよ?本末転倒っていうかただのバカじゃない?

ただのイキってる22歳女なだけじゃない?

は~はずかし

結局いい子の殻は抜け出せないまま2018年になってしまったのでした。

 

 

いい子はもうやめて、ちゃんと自分のこと大切にしたい

 

こうなるとまた「自分のこと大切になんて思えない」問題が浮上しそう

結局堂々巡りなんだよなあ

 

今日も隣の隣の部屋が騒がしい

私も酒を飲もうかな。