好きな作家 伊坂幸太郎編
読んだ作品
『重力ピエロ』『砂漠』『ゴールデンスランバー』『3652 伊坂幸太郎エッセイ集』『ジャイロスコープ』『首折り男のための協奏曲』『死神の精度』『死神の浮力』『アイネクライネナハトムジーク』『陽気なギャングが地球を回す』『陽気なギャングの日常と襲撃』『陽気なギャングは三つ数えろ』『ガソリン生活』『終末のフール』『残り全部バケーション』『クリスマスを探偵と』『オー!ファーザー』
たったこんだけしか読んでないのに「ファンです」なんておこがましい気がしてきた…
でもすきやから!(したり顔)
初めて読んだのは『終末のフール』かな。
図書館通いをしていた頃、母に勧められて読んだ気がする。
目次見て多分「ふふ」って言ったと思うw見たことない人はぜひ見てほしい。
設定はSFやのに、話は全然そんなことないのが不思議な感覚で。
「太陽のシール」読んだとこで、「あ、私この人のこと好きやわ」って思った
「でも、真の優柔不断の人は、その決定戦に出場すべきかどうかでまず悩みますから、そのコンテスト自体が開催されないですよ」
『終末のフール』p49より引用
ってすっごいおもしろいじゃないですか!
で、どんどん読み進めていったら最終章の「深海のポール」でにやにやさせてくるやん!
もうめちゃめちゃはまったよね。
伊坂氏の作品の舞台は仙台がよく出てくるけど、
実は私の生まれは仙台市だったりして、謎の親近感というか、まあ全然記憶にはないけど
「仙台ってこんなとこなのかなあ」と妙にファンタジックなイメージがついてしまったよ。
いつか訪れてみたいなあ。
はい、でた。いつか戦法(笑)
伊坂氏の好きなとこ
・不思議な力とかシチュエーションとかがさも「当たり前」かのように書かれているとこ
死神とか車がしゃべるとか父親が4人いるとか。3年後隕石がふってくるとか。
・極悪人はちゃんととっちめられるとこ
(どこか憎めなくはあるけど)弱い者いじめするやつはちゃんと成敗される。
・どんなに報われなくても、最後にほんの少しだけ希望を見せてくれる。
本の中くらいいいよね。
・でっかいパズルを作ってるような気持ちになる
後から「はっ、あの時の!」と気付いた時の気持ちよさ。これゆえ一気読みしてしまう。
1章、1文、1セリフ、1文字…全部が大きな絵画の1ピースで、これを自分で組み立てていこうとするんだけど、どうにもつながりそうでつながらなくて、でも読み終われば1枚の大きな絵になってるという伝わりそうで伝わらない例え話。(※あくまで個人の体感です。)
逆に言うと、面白くなるまで時間がかかる。自分はそれが分かってるから根気で読む。
・意図しているかは知らないが、セリフの長さがそろっている時がある。
綺麗。美しい。でも記憶にあるのは『ゴールデンスランバー』しかない。
「青柳さん、今、何やってるんですか」
「さっきも言っただろ。失業中だって」
「じゃなくて。今、この瞬間、何を?」
「カズと電話をしているんじゃないか」
「そうですけど。どこにいるんです?」
「ホテルだよ、ホテル。一人きりでさ」
『ゴールデンスランバー』p213より引用
とまあこんな感じです。
前回に比べて書きすぎた気がするね。
みんなに読んでほしいし、何なら教科書に載ってほしい。
しかもそれが授業で扱われないでほしい。授業中に教科書読んでるふりしてこっそり読みたい。
ついでにその本文中に「この話が教科書に載るなんて文科省の役人はよっぽど道徳に飽きたとみえる」とか「活字中毒は授業中に授業で扱わないページをひたすら読んでいるはずだ」的なことが書かれていてほしい。全部妄想です。
でも私自身の謎のこだわりやけど、
伊坂氏の本をあんまり他人におすすめしないことにしてる。
なんというジレンマ… みんなに読んでほしいのに…
違う!伊坂氏が悪いんじゃないよ!!!
なんていうかなあ、この軽妙さとかセリフの言い回しとかキャラの設定とか伏線回収からのオチとかちゃんと面白いものとして理解してくれるのかなあとか余計な事思っちゃう余計な人です。ごめんなさい…
でも「この人言葉の裏読める人や!」って分かったらバンバン薦めるんで!!!
それから私は伊坂氏好きなんで!!!
著書コンプ目指してこれからもがんばります!
以上!